トイレトレーニングと言うと幼稚園に入るか入らないかの小さな子供がおむつをはずすためにするもの、というのが一般的です。実はそれ以外にも、トイレに行くタイミングなどを自分の意思でコントロールできるようにすることもトイレトレーニングと呼ばれます。小学校に上がる前には自制できるようトイレトレーニングをしておきたいものです。
と言うのも、小学校に入ると時間割で動きますから、何時から何時までは授業、何時から何時までは休み時間と、トイレに行く時間が決められているからです。
そのため急に便意を催したと言うことでもない限り自由にトイレに行くことはできません。
授業に集中するためにも、時間を決めてトイレに行くと言う習慣は小学校に入る前にしておいたほうが安心です。
とはいえ、もう自分の意思でトイレに行くことができる年齢ですから、特に親がうるさく言うこともありませんし、幼稚園・保育園でもある程度時間を決めてトイレに促しているので、そのタイミングで用を足せれば問題ありません。
ただトイレに行く時間がいつもまばらだと言う子の場合は、意識して、時間ごとでトイレに行く習慣を身につけさせてあげるといいでしょう。
問題はおねしょですが、実は5~6歳まで続くと言う子供が多く、中には中学校に入るまで続いていたと言う子供もいます。
生理現象ですし、よほどひどい場合は病院を受診し、夜尿症の治療を進める必要がありますが、時間で起こしてトイレに連れて行く、寝る前の水分を大量に取らないなど工夫してみることもできます。
おねしょは昼間もしてしまうという子供もいますし、受診しても異常なしと診断される子もいます。
小児科医によると、感受性の強い子ほどおねしょが多く、6歳になってもおねしょが収まらないということはあるそうです。
また小学校に上がってもトイレトレーニングが終了していない子供は数人いますので、あせる必要はありません。親が焦ると、子供も不安に感じてしまい、おねしょやおもらしが増えてしまうこともありますので、「いつかはなくなる、大人になってももらす人はいない」と気楽に考えましょう。子供のペースに合わせてゆっくり進めてあげることも大切なことです。
Photo by Juhan Sonin