子供を褒めることは叱ることやしつけをすることと同じように重要なこととされていますが、褒め方を間違えてしまうと子供の自信がなくなってしまうことがあると言われています。
特に内向的な子供の場合には、褒め方について正しい知識を持って、子供に自信がつくように接してあげるようにしましょう。
注意したい褒め方として挙げられているのは、親が望んでいる行動を取った時だけ褒めているというもので、これはつい行ってしまいがちだとされています。
たとえば、子供が嫌いなものを食べることができた時には褒め、残してしまった時には叱るというケース。
また昨日と今日で言ってることが違う、同じ行動なのに、褒めたり叱ったり一貫性がない場合、子供はいつもどれが正しい行動なのか困惑し、いつも親の顔色をうかがうようになってしまうと言われています。
また、他人と比べるという褒め方もあまりよいとは言えず、お友達よりも上手にできたというように褒めてしまうと、他人に勝てばよいのだと思ってしまったり、他人を基準に自分の価値を決めるくせがついてしまい、他人を見下したり自分を卑下してしまうことも出てくると考えられます。
テストの点数や、スポーツの出来など、結果だけを褒めるのも、逆効果だと言われています。「おりこうだね」「全問正解だね」と言うと、子供が結果を意識しすぎて、大きなチャレンジができなくなり、達成できる簡単で無難なことばかりするようになります。
内向的な子供に自信をつけさせ、伸ばすための褒め方としては、子供が取った行動を認めて受け止めつつ、アドバイスを送るということが理想的です。
「がんばったね」「難しいことにチャレンジしたんだね」
その子の努力と気持ちをくみとって、言葉に出して褒めましょう。
過剰に褒めちぎるのではなく、落ち着いたトーンと声で伝え、同時に頭を撫でる、抱きしめるなど、スキンシップも行うと効果的です。
もし気に入らないと思う行動をした時にも、一度子供の行動を受け入れてから注意するようにしてみてください。「もっと大きな声で言いなさい」でなく「上手に挨拶できたね、また次も大きな声で挨拶できるかな?」といった具合です。
内向的な子は、傷つくと、行動が消極的になってしまいがちなので、叱るより褒めてアドバイスした方が効果的です。
子供の行動にもいろいろな理由があるので、一人の人間として、向き合ってあげましょう。
Photo by Eugenio “The Wedding Traveler” WILMAN