ニンジンが嫌いな子供って多いですね。
実際、私も子供の頃には嫌いだったのですが、大人になると次第に食べられるようになるから不思議なものです。
栄養たっぷりのニンジンですから、出来るだけ子供の頃から美味しく食べてもらいたいというのが親心です。
一口にニンジン嫌いと言ってもどこが嫌いなのかを詳しく聞くとそれぞれ違います。
味が嫌い、食感が嫌い、においが嫌いなど、実にさまざまなので、この辺りも確認してからニンジン嫌いを克服させてあげましょう。
煮物などのニンジンの柔らかい触感が嫌いな子供には、生のニンジンを使ったサラダがおススメです。
はっさくやオレンジなどの柑橘系の果物との相性も良いので、ニンジンの千切りと果物、さらにドレッシングを一緒に混ぜたサラダなら美味しく食べてくれるでしょう。
またニンジン特有の味やにおいが苦手、という子供も多いですね。
煮物にしても、サラダでもどんなおかずでもニンジンのあのにおいがダメ、という子供には、お菓子の材料として使うのがおススメです。
すりおろしたニンジンを小麦粉、バター、卵と混ぜて、ニンジンケーキを焼いてみてはいかがでしょうか。
オンレジ色の綺麗なケーキで、ニンジンのにおいも気にならないので、子供も喜んで食べてくれるはずです。
または、子供の好きなメニューに小さく刻んで混ぜ込むという方法もあります。
すりおろしたニンジンをカレーに入れたり、シチューに入れたり、または小さく刻んだニンジンをハンバーグや餃子の具材として利用するのもおススメですよ。
知らずに全部食べたら「おいしかった?」と聞き、「おいしかった!」と言えばしめたもの。「実はニンジン入ってたんだよ」と教えて、褒めてあげましょう。
子供の性格によっては、あえて種明かしをせず、定期的に混ぜて、慣れてきたらだんだん料理の種類を増やしていく方がよかったりします。
イヤイヤ期だったり、過去の経験から気分的にニンジンに苦手意識がある場合もあります。
そんな時は、ニンジンの出てくる絵本を親子で楽しんで気分を変えるのも手です。
せなけいこ著「にんじん」、ツペラツペラ著「やさいさん」、かこさとし著「にんじんばたけのパピプペポ」など、たくさんありますから、お子さんが好みそうなものを探してみるといいでしょう。
ふれあい動物園などに出かけた際に、モルモットやウサギやポニーにニンジンをあげて「おいしそうに食べてるね、みんなニンジンが大好きなんだね」と話すのも、いいきっかけになるかもしれません。
ベランダの小さなプランターで家庭菜園をして、一緒にニンジンを種から育てて収穫すれば、愛着がわいて食べられる子もいます。
いずれの場合も、嫌いな食べ物をあまり強要すると、根っから大嫌いになってしまい、大人になって味覚が変わった後も、ずっと食べられなくなってしまう恐れがあります。
半年くらいニンジンを食べなくても栄養的に問題はないですから、ママが必死になりすぎないのも肝心です。子供が食べなかったとしても、家庭料理にはニンジンを定期的に登場させて、親がおいしそうに食べて見せるのが大切です。
Photo by eyeliam