子供もどんどん成長してくると自分で食事をしてくれるようになり、ママとしてはとても嬉しい限りですが、ある時ふと気がつくのです。
いつまでスプーンやフォークで食べさせて良いのか、お箸の使い方はいつ頃からしつけたら良いのか、と。
最近ではお箸を正しく使うことができない大人も増えているようで、40代でもわずか3割ほどしかお箸を正しく持つことが出来ていないそうなのです。
日本人ですから、やはりキレイにお箸を持って、人前で恥ずかしくないように育てたいものです。
ではお箸の使い方はいつ頃からしつけるのが良いのでしょうか。
時期は、その子その子の成長によっても異なりますが、目安としては2~4歳でスプーンを正しく持てるようになった時期です。
このスプーンの正しい持ち方とは、「3点持ち」と言って、鉛筆を持つように持てることです。親指と人差し指と中指の3点で支えます。
ですからいきなりお箸の持ち方を練習するのではなくて、まずは「3点持ち」でペンを正しく持てるように教えるのがコツです。
ペンが正しく持てるようになったら、まずはお箸を1本持って、下にもう1本入れてあげて、正しい握り方を覚えます。お箸は滑り止めのついた、竹や木などの材質が使いやすいようです。
おすすめの練習は、ゲーム感覚で、3センチ角に切ったスポンジを、お箸でつまむ練習をします。上達したらスポンジを1センチ角のものへと小さくしていきます。最後はマカロニにようにつるつるしたものにチャレンジするといいでしょう。
食事中は、お箸もスプーン・フォークも自由に使わせてあげて、強制せず、使い方の練習は食事中にはしないようにしましょう。
子供にとって慣れないお箸の練習はストレスが大きいものですから、せっかくの食事が美味しく食べられなくなってしまいます。
エジソンのお箸はサポートがついていて握りやすく便利ですが、これで練習をしても普通のお箸に移行したとたんに握れなくなる子も多いそうで、意見が分かれるようです。
また、脳の成長の観点から、お箸の使い方のしつけは4歳までに行うのが良いと言われています。
だからといって、あまり焦らないことが大切です。段階を踏まずに無理に急いで箸を握らせてしまうと、変な癖がついて、直すのに時間がかかってしまうので注意が必要です。
きちんと子供に合わせて練習をしていけば、しっかりと正しいお箸の持ち方を身につけ、どこでも自信を持って食事できる大人になるでしょう。
Photo by Loren Kerns