食事中に立ってはいけない、と厳しく躾をしている家庭も多いかと思います。
その理由としては、行儀が悪いから、ということだと思うのですが、実はマナーだけじゃなく、安全のためにも、立って食事をするのは、止めさせなければいけません。
●意外と知られていない!食事中に立ってはいけない安全面での理由
食べている途中なのに、あっちにふらふら、こっちにふらふらと遊んでしまう我が子に手を焼いているママも多いかと思います。
行儀が悪いから、という理由で、「食事中は立ってはダメ!」と叱っているかと思うのですが、もちろん、マナー違反でもありますが、安全のためにも、立ち上がった状態で食事をする事は止めさせなければいけません。
立ったまま食べていると、食べ物がのどに詰まって、窒息してしまう可能性があるのです。
大げさでは!と思う人も多いかも知れませんが、実際に食べ物を口に入れて歩きまわったことで小さな子が窒息死する事故が相次いでます。
喉の先は、胃に繋がっている食道と、肺に繋がっている気管という2つの道があります。
通常、座って食事をしている時には、自然と呼吸が止まり、肺に繋がる気管へのふたがしまり、食べたものは、自然と食道へと向かう仕組みとなっています。
しかし、立ち上がって食事をしたり、座ったままでも歌ったりはしゃいだりしていると、呼吸をするので、気管へのふたが開きます。
そうなると、食べ物が気管に誤って入る、「誤えん」になり窒息してしまう可能性が出てきます。
食事中はマナーを守って厳しくしている家庭が多いのですが、おやつはつい歩き食べをさせてしまうケースが多く、あめなどのおやつをのどに詰まらせて亡くなるケースが多いようです。
子どもの死因の上位は窒息です。
食事中に立つことは、安全面でもマナーの面でもぜひ止めさせるよう、しっかりと言い聞かせましょう。
Photo by Elizabeth