親の愛情は子どもの成長に比例するというのは本当なのでしょうか?
もちろん親の愛情の形はそれぞれ違いますし、子どもの受け止め方もまったく違いますが、大きくかかわっているのは子どもとどれだけ真心をこめて触れ合っているかということです。
よく言われているのは周りの大人からの声かけがどのくらいあったかによって、子どもの言葉の発達のスピードも変わるということです。
子どもの脳は乾いたスポンジであり、与えられた情報をどんどん吸収していきますから、言葉もどんどん吸収していきます。
たとえば絵本の読み聞かせを毎日行い、ワンワンやニャンニャンなど簡単な言葉を毎日聞かせれば、子どもは自然と覚えますし、ご飯のたびにマンマという言葉を使えばご飯が欲しいときに自分からマンマという言葉を発するようになります。
もちろん個人差があるので、発達を周りの子と比較する必要は全くありません。
また、わざわざ言葉を出さなくても通じる環境にあると、子どもが自分から言葉を話し始めるのが遅くなるというケースもあります。
ただ、同じ子どもでも働きかけや刺激が無いよりは、ある方が、成長が促される傾向にあるようです。
また物事をどう捉えるかということも、親の愛情によって変わるもので、たとえば親が子どもに対してポジティブな言葉をかけているのと、ネガティブな言葉をかけているのでは、子どもの心の成長も変わります。
ポジティブで明るい言葉を多くかけているというのであれば子どもも前向きな考え方をするようになります。
普段から動植物に触れさせている場合は、可愛い、綺麗、美しい、という感想を自然と持つことができるようになるのです。
ですから、いちがいに発達の早い・遅いが、愛情に比例している訳でなく、『どのような気持ちで毎日子どもに接しているか』が重要なのです。
親が子どもにどんな形でどれだけの愛情を与えてあげることができるか、それが長い目で見て子どもの成長に大きくかかわっているというのはあながち間違いではないのです。
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