子どもが2人以上いると気になるのがきょうだいの仲です。
特に目立つのが、男兄弟の仲の悪さです。
歳の近い男の子の兄弟の場合、どうしてもお互いに、男同士としてライバル意識を持つことが多いようです。
周りの大人が比較しなくても、弟はお兄ちゃんに負けたくない、という気持ちを常に持っているのです。
しかし、お兄ちゃんにもプライドがありますから、弟に何かスポーツや遊びの中で負けた場合、年下に負けた、ということでプライドが大きく傷つき、これがさらに仲を悪くさせてしまうようです。
また、お兄ちゃんがとても優秀で、弟はそうでもない、というケースも多いですね。
しかし、兄が勉強もスポーツも優秀である場合、親はどうしても、その兄を基準にしてしまい、それを弟にも求めてしまうようです。
弟は、常に優秀な兄と比較されて育ち、そこで自分は出来ない子どもである、との烙印を押されてしまうことになるのです。
こうなれば、弟は努力する、頑張ることに対して、とても消極的になってしまい、さらに親から比較されて、兄にも嫉妬心を抱くようになるでしょう。
このように、仲が悪く、すぐケンカしてしまう兄弟には、差別や比較をしないで育てることがとても重要になるでしょう。
一般的にはお兄ちゃんの方が、親から厳しくされることが多いでしょう。
どうしてもお兄ちゃんだから、といろいろな場面で我慢をさせることが多くなってしまいますが、ケンカをしている場面でも、すぐに兄の方を叱らずに、その状況をしっかりと判断して、平等に接することが大切です。
兄弟の仲を悪くさせるのは、親の子どもへの差別や比較が大きな原因となっているので注意しましょう。
もちろん女の子同士の姉妹でも、同じことが言えます。
男同士ほどの意地の張り合いはないけど、女同士の独特の関係があるので、表面的には目立たなくても思春期や大人になって仲の悪さが顕著になるケースもあるようです。
ケンカをたくさんするほど、大人になって仲良くなる、とも言われるので、それまでは大目に見て、親は愛情に偏りのないよう、フォローし続けてあげましょう。
Photo by Paul Schultz