国立保健医療科学が2013年に行った調査によると、早寝早起きが苦手な夜型の生活パターンを持つ幼児は、3才から6才の幼児のおよそ1割に上ることが分かりました。
調査は2013年の10月から12月にかけて全国1万人の保育園・幼稚園に通う幼児を持つ保護者を対象に行われ、早寝早起きな朝方が33%、中間型が57%、そして遅く寝て、遅く起きる夜型が10%とのこと。
これは、日本全国で保育園や幼稚園に通う約300万人の幼児に対して30万人の幼児が夜型であることを示しています。
子どもは、睡眠不足や睡眠障害が続くと肥満・生活習慣病・うつ病などのリスクが高まるとされ、毎日規則正しい睡眠のリズムの確保が大切といわれています。
また、今回の調査を担当した土井由利子統括研究官は「あせって無理に早く寝かせようとするより、寝室に早朝から光が入るようにしたり、就寝前のテレビや外出を避けたりするなどして生活リズムを整えてこともが睡眠に入りやすくする環境を作ることが重要だ」と話しています。
幼児は、毎日様々な新しい刺激を受け成長しており、規則正しい睡眠は成長に重要な役割を果たすことが分かっています。
親が夜遅くまで起きているご家庭だと、子どもも夜更かししやすくなりがちですが、子どもの規則正しい睡眠のために、家族みんなで、子どもが寝やすい環境を整えてあげることが大事かもしれません。
出典:国立保健医療科学院
Photo By Lars Plougmann