子どもがかかる感染症というと、水疱瘡やはしかなどが挙げられますが、他にもいろいろな感染症があり、中には大人にも感染してしまう病気があるので注意が必要です。
まず夏に気をつけたいのは、通称プール熱と言われる咽頭結膜熱です。
アデノウイルスによって起こる咽頭結膜熱の症状は、喉と目に炎症が起こり、高熱が発症します。
抵抗力が低い子どもはもちろん、大人でも感染すると重症化する恐れのある病気なので気をつけてください。
症状が治まってからも、咽頭や便などからウイルス感染することがあるため、看病をするママやパパはしっかりうがいと手洗いをしましょう。
また、風疹も子どもから感染しやすい病気の一つです。
症状は、胸から顔にかけて発疹が広がって、高熱は出ないもののリンパ腺が腫れます。
症状は4~5日程度で治まりますが、感染期間は2週間ぐらいあるので、看病をしている期間は注意しましょう。
万が一、妊娠中に風疹に感染すると、胎児に異常が起こるリスクが高まるので、妊婦さんや妊娠の可能性がある場合には特に注意してください。
そして、感染しやすい病気ではないのですが、大人が感染すると重症化しやすいのが手足口病やヘルパンギーナです。
これらの感染症を起こすウイルスはコクサッキーウイルスというものですが、大人がかかると髄膜炎や脳炎などの合併症が起こることがあります。
いずれにしても、大人でも免疫力や抵抗力が低下していれば感染症にかかるリスクは高くなるので、しっかり健康管理しておきましょう。
Photo by Kyle and Kelly Adams