子どもによって食べる量には個人差はありますし、もともと少食の子どももいますから、多少食べなくても心配する必要はありません。
ですが、もしも明らかに食欲がなくなっている場合は、精神的なことが影響している可能性もあります。
大人でも不安なことや嫌なことがあれば食欲がなくなりますが、この症状は子どもにも起こり得ることです。
特に最近の子どもはストレスにさらされることもありますし、気がつかないうちに親がストレスを与えていることもあるので、食欲不振は何らかの子どものサインかもしれません。
ストレスというのは子どもの心の中で起こる反応ですから、何がストレスになっているのは分かりづらいかもしれません。
しかし、いつもと変わらない毎日を送っているという場合は、その日常にストレスとなるものがあると言えるでしょう。
のんびりした性格だったら「早くしなさい」と言われることがストレスになるかもしれませんし、人見知りなのに、公園で「お友達と遊んでごらん」と言われるのがストレスになっていることもあります。
ですが、原因が自分やパパにあるとしてもそれを責める必要はありません。
時間に送れないために早く支度をする、友達の輪の中に入れるように頑張るというのは、生きていく上で必要なことですから、大切なしつけです。
ただ、食欲がないということは何らかの子どものSOSですから、食べることは強要せずに、「大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。
少しでも食べられたら、「お腹が喜んでいるよ」など声をかけてあげましょう。
例えストレスを感じることがあっても、守られている、愛されていると感じればストレスの軽減につながるので、根気よく付き合ってあげましょう。
Photo by Don LaVange