親御さんの中にはうちの子はすぐに泣いてしまって、という悩みを持っている方もいるでしょう。
子どもがすぐに泣いてしまうのは不安の現われだとも言われています。
なぜ不安になるのか、たとえば今までやったこともないようなことを突然するように言われた場合、大人でもできるかどうか不安に思います。
それが子どもとなれば、大人の助けもなしに突然一人でするように言われれば大きな不安がのしかかり泣いてしまうのです。
つまり子どもがすぐに泣いてしまうのはそれだけでなく、周りに自分を助けてくれる人が誰もいないことへの憤りでもあるのです。
どうして自分は放って置かれているのか、自分は今どうしなければならないのか分からない上に気持ちと行動が結びつかないのです。
もちろん他にもすぐに泣いてしまう心理状態というのはあります。
たとえば負けず嫌いの子はやりたいのにできないことに腹を立てて泣いてしまいます。
つまりこれは誰かに怒っているのではなく、できない自分に対して怒っているのです。
ですがこのような行動が出てくるのは幼稚園の年中、年長頃になってからですから、3歳くらいまでの子どもがすぐに泣いてしまうのはやはり周りの助けを求めているという証と思っていいでしょう。
それが分からずに「泣くんじゃない」「すぐに泣くんだから」と言ってしまうのは子どもの気持ちを否定することになるそうです。
泣いている子にどうして泣いているのか聞いてみること、答えられないなら推測して聞いてみることで解決に結びつくこともありますから、まずはコミュニケーションを増やしてみてはいかがでしょうか。
特に最近すぐ泣きやすくなったと感じた場合、何か情緒不安にさせる要素があるのかもしれないので、子どもの生活を振り返って、丁寧に接してあげるようにしましょう。
Photo by 佳祥 王