0歳後半には寝がえりやおすわりができるようになり、1歳を迎える頃にはハイハイもできるようになります。
大体8ヶ月前後でハイハイをし始めると言われていますが、個人差もあるので1歳になってからでも遅いことはありません。
あまり他の子どもと接しないような場合は、少しくらいハイハイが遅くても気になりませんが、児童館などで月齢の近い子どもを見ると、その成長段階の違いに驚くこともあるでしょう。
特にわが子の方が遅いと感じる発達については、気にしないつもりでいても、つい気になってしまうものです。
発達には個人差があるということですが、体が大きいと体重も重いので多少ハイハイが遅くなる傾向があります。
また、おっとりとした大人しい性格の子は、あまり自分から動きまわらないため、ハイハイや歩くなど運動の発達が遅くなることが多いようです。そのかわり、じっと同じ行動に集中することができるので、手先を器用に使ったり、絵本を最後まで集中して見たり、一つの作業にじっくり取り組むことができたりします。
子どもの性格だけでなく家庭環境にも左右されます。
家が広いとずりばいやハイハイが主な移動手段となりますし、逆にテーブルやソファなどが所狭しと置いてある家庭だと、つかまり立ちや立っちが早くなると言われています。
よくパパやママが気にするのが、ハイハイなどの運動が遅かった子どもは、運動神経も悪いのか?という心配。
ですが、成人した人たちの体験談から、乳児期の発達の早さと、運動神経はあまり関係がないようです。
子どもは一人ひとり発達のスピードが違うのが当たり前ですが、それでも極端に遅いと感じる場合は発達障害の可能性もあります。
特に1歳近くなっても、腰のすわりが悪くお座りがなかなかできない、首や背中の筋力が弱くて抱いてもグニャリとする感じ、話しかけても目が合わない、言葉をほとんど発しない、抱っこされるのを嫌がる、極端に落ち着きがない、よく突然癇癪を起こす、などいくつか特徴が見られたら、医師や専門機関に相談してみましょう。
ただし、発達障害は専門家でも簡単に診断できない場合があります。定期的にいくつかの専門機関で相談してみるとよいでしょう。先生によって見解が違う場合も少なくないようです。
子どもが発達障害だと診断されると、パパやママはそれを簡単には受け入れられない事もあります。
しかし発達障害があっても、早い段階で適切な対処をすれば周囲にも十分に適合できるようになると言われています。
大変なところもありますが、パパとママが理解し子どもをサポートしてあげましょう。
Photo by Kelly Sue DeConnick