お金は生きていくために必要なものであり、とても大事なものですから、その重要性をしっかり教えてあげたいと思うのが親心でしょう。
3歳から6歳ぐらいになると、自分の欲しいものをはっきり自覚するようになるので、値段に関わらず欲しがり始めます。
ですが、いくら安いものでも、簡単に買い与えていたらお金を消費していることへの感覚が鈍ってしまいます。
ただ、この年齢の子どもではお金の大切さ、稼ぐことの大変さを教えるのは難しいですよね。
そこで、我慢をさせるためについ言ってしまいがちなのが「うちは貧乏だから」というワードです。
ですが「うちは貧乏だから」というのは、子どもの思考をネガティブに捻じ曲げてしまう危険ワードでもあるそうです。
貧乏だから買えない、我慢しなくてはいけない、という考え方はポジティブではありません。
この思考で育ってしまうと、逆にどんなことをしてでもお金をたくさん稼げば好きなようにできる、という考え方になってしまう可能性があります。
また、パパやママが働いているのに貧乏と言ってしまったら、働くことに対しての意欲も削がれてしまいます。
つまり、一攫千金を狙ったり、ラクにたくさん稼ごうとして詐欺の被害にあったり、どんなことであっても高給なら良いと思ってしまったり、真面目に働いてもしょうがないなど、お金を得ることに対しての価値観がおかしくなってしまうのです。
「とにかく安い方にしなさい」など極端に節約する考え方も、お金の価値や正しく使う感覚をにぶらせてしまうようです。
ですので、例えすぐに意味がわからないとしても、子どもには「うちは貧乏だから」ではなく、頑張って働いて得るお金の価値や大切さ、今あるものを大事にする心を教えてあげるようにしましょう。
Photo by Tax Credits