子供には個性がある、というのは分かっていることですが、それを伸ばすのはとても難しいことです。
親としては、世の中のルール、常識を教えなくてはいけないので、そのしつけの過程の中でどうしても個性を抑え込んでしまうことが多いのですね。
例えば、塗り絵をするとしても、小さいうちなら自由に色を選ばせますが、成長してくるとその絵の正しい色使いというのを教えてしまいます。
文字を勉強し始めれば、正しい書き順というのを教えますし、スポーツでもなんでも、まずはルールを守ることから始めてしまう方も多いでしょう。
これは悪いことではないのですが、みんなと同じように、世間的に正しいとされていることを教え込もうとすると、個性を伸ばしにくくなってしまいます。
もちろん、してはいけないこともありますし、正しい手順・やり方でしなくてはいけなこともあります。ですが大人の観点だけで、いろいろなことを押し付けてしまうのは良くありません。子供には子供の考えがあり、感じることも違うのですから、それを真っ向から否定したり、頭ごなしに「間違いだ」と指摘するのはやめましょう。
子供の個性を上手に伸ばしていくためには、まずは子供の声を聞いてみましょう。
子供がどのように考えているのか、どんな感情でそのようにしたいのかを、きちんと聞いてみてください。その上で、間違ったり卑怯なことをしたりしていないのであれば、ある程度は容認してあげるようにします。
子供は認められることで成長し、個性を伸ばしていくことができるので、下手でも、間違っているように見えても、いろんなことに挑戦させてあげましょう。
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