何でも「イヤだイヤだ」と、親の言うことを全く聞かないイヤイヤ期は、2歳児、3歳児あたりに見られる第一次反抗期です。
『魔の2歳児』とも言われますが、あくまでも一般的に2歳あたりでイヤイヤ期が訪れるということで、個人差も大きいです。
またイヤイヤが激しい子と、ほとんど見られない子もいます。
イヤイヤが激しい子どもだと、パパもママも本当に大変で、常に忍耐、我慢が必要になることでしょう。
ですから、イヤイヤが激しいと、どうしても親は、最終手段として子どもに「いい子にしたらご褒美をあげるから」と物で釣ってしまいがちです。
特に外や公共の場所では、周囲の目もあり、長くぐずらせると迷惑になったり危なかったりするため、好きなお菓子やおもちゃでつるのが手っ取り早いのです。
子どもも喜んでいい子にしてくれるため、親も子どもへのストレスを溜めなくて済みます。
しかし、イヤイヤ期の子どもに絶対していけないのが、この『物で釣る』という行為です。
「言うことを聞けば、お菓子を買ってあげるから」などと、親は子どもをものでコントロールしようとしますが、これは、子どもに、泣けば自分の欲しいものを買ってもらえるんだ、ということを学ばせてしまうのです。
もしも、あとでお菓子などを買ってあげなければ、親は嘘をついたことになりますし、買ってあげても、泣けば思い通りになると思わせてしまいます。
ぐずっている時は、どんなに急いでいても親は毅然とし、子どもが従うまでとことんつきあうと腹をくくるのも一つの方法です。
イヤイヤ期はどんな子どもでも、半年から1年くらいで過ぎるものです。
こんな時期なんだと、親はあまり子どものイヤイヤに振り回されないようにして、反抗期という健全な成長過程を過ごしているんだと、おおらかな気持ちを持つように心がけることが大切です。
Photo by Donnie Ray Jones