少子化時代といわれる昨今でもきょうだいが多い家庭と言うのはあるものですし、3人きょうだい、4人きょうだいも周りを見渡せばいるものです。
大家族の中で育つ子どもは他の子どもたちに比べてどのような心理状態にあるのでしょうか。
仮に3人以上子どもがいる家庭を大家族とした場合、長子、中間子、末っ子で心理状態が変わります。
長子=第一子は、親も初めての子育てということもあり大切に育てられる傾向があります。
そのため一般的には神経質、まじめといわれている第一子ですが成長するにつれて下の子と関わりあいながら責任感を身につけていきます。
そのため自分がしっかりしなければならないという考えを持つ子どもが多く、下の子の面倒を見る場合も多いのですが、実は内面もっと親にかまって欲しいという子どもが多いようです。
上にも下にも兄弟姉妹がいる中間子(真ん中)の子どもの場合、自分がどの位置にいるかによって心理状態が変わります。
たとえば4人兄弟の場合、2番目の子どもは長子寄りの考え方や感情を持ちやすくなりますので、しっかりしているように見えるけれど実はかまって欲しいと思っているようです。
3番目の子どもの場合は末っ子よりになりやすいといわれていますが、完全な末っ子ではないため独自の世界観を持っていることが多いです。
心理面ではやはり寂しさを持っているのですが独立心が旺盛である場合が多いようです。
末っ子は周りが全員年上ということもあり甘えたいという気持ちが非常に大きく現れます。
ですが上の子がしっかりしていれば成長するにつれて上の子に憧れを抱くようになり、なんでもマネして自分でもしたいと思うようになることもあります。
ですが周りからは大きくなっても赤ちゃん、子ども扱いされるため背伸びをしたい気持ちを併せ持っているといえるようです。
きょうだいが多いと、おのずと親の手が限られ、子ども同士で協力して身支度をしたり、家事を手伝ったり、上の子が下の子の面倒をみるなど、自立心が育つ傾向にあるといわれています。
集団生活や協力することに慣れているため、学校や社会の集団生活でもたくましく乗り越えていけると考えられます。
また親を思いやる優しさもありますが、家計などを気にして、親に無理を言えず、ガマンしてしまう傾向もあると考えられます。
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