子どもの中にはよく嘘をつく子どもがいるのですが、その裏には自己防衛が働いていたり、寂しさを抱えていたりするようです。
親にしてみるとどうして嘘をつくの、嘘をつく子は悪い子、うそつきは泥棒の始まりなどと子どもを叱るのですが、子どもからしてみるとどうして自分を理解してくれないのか葛藤する気持ちを抑え切れないところがあるようです。
子どもが嘘をついた場面で、特に注意したいのは「どのような嘘をついているか?」ということです。
友達とケンカしても先生に言わない、迷惑をかけたのに嘘をつくということは、嘘をつくことでその場を何とかやり過ごせると思っているからです。
そして親がいつも怒っている、感情が激しいという場合は、子どもにそのイライラがぶつからないよう、自分の身を守るために子どもは嘘をつきます。
つまり、親が自分で気づかずにイライラを子どもにぶつけようとしているとき、子どもはそれを回避するために嘘をつくのです。
ですから子どもが明らかに分かる嘘をついている場合は、あなたの心理状態を一度見直してみることも大切です。
大切なことは子どもが嘘をつかなくてもいい環境を整えてあげることです。
大人でも嘘をつくことはありますが、子どもは自分がした悪いことを知られないために嘘をついたり、親が心配しないように嘘をついたりもします。
子どもの気持ちは敏感で、親の態度、言葉に非常に良く反応して対応できる嘘をつきます。
親としては嘘をついて欲しくないから叱りますが、叱られるからまた嘘をつくという悪循環に陥ることもあります。
そのような状態を回避するためには子どもとしっかりコミュニケーションをとり、深呼吸してみることも大切なのです。
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