子どもの多くはお絵かきが大好きで、イベントの絵や風景画、人物画、動物や乗り物の絵など、自分が興味を持っているものを何でも描きます。
ではその絵から子どもの心理状況が分かるとしたら、親としても子育てにぜひ役立ててみたいと思いませんか。
子どもの心理状況が一番良く分かるのが殴り書きで、これは2歳くらいの子どもでもできることです。
線が強い、弱い、丁寧、粗いということに加え、真ん中に大きく描いている、端からつめるように描いているということが子どもの心理状況を示しているのです。
たとえば強い線で力強くダイナミックに、画面いっぱいに絵を描く子どもは自信を持っています。
何でもできる、なんでも自信を持って答えることができる子どもほどこの傾向は強いでしょう。
端から丁寧な絵でつめていく子どもは慎重に物事を見る傾向にあるようです。
このシーンでこうしたらどうなるか、どのような影響を与えるかなど考えながら行動する子どもによく見られます。
ですが子どもの絵が単色ではなくたくさんの色を使って描かれている、明るい絵が多いという場合は親子関係や友人関係も良好な場合が多いです。
好きなことに恵まれているから気持ちも明るく、それが絵に表れるといって良いでしょう。
一方で小さな人、ものを一つだけ書く子は寂しがっていることも考えられるようです。
絵を見てもう一人産もうと家族計画を変えたご家庭は、家族が増えると子どもの絵も変わったと言います。
このように、子どもの絵を見ると子どもの心情が良くわかるようです。
心理学やカウンセリングの現場でも、よく絵を描かせて心理分析をする方法がとられていますね。
子どもの情緒が不安定だ、何を考えているか知りたいというときは絵を描かせてみるのも良いかもしれません。
Photo by Loren Kerns