妊娠すれば、知っておきたい羊水に関する知識、情報をここでご紹介しましょう。
胎児が健やかに育つために必要な羊水には、凄い働きがいろいろとあるようです。
●胎児にとって大切な羊水!羊水の凄さとは!
羊水は、卵膜と胎盤から作られている空間(羊水腔)を満たしている、弱アルカリ性の液体です。
99%は水分ですが、あとの1%には、電解質やアミノ酸、脂質などで構成されています。
羊水の成分は、海洋深層水の成分に似ています。
また、羊水には、胎児を感染から守るための抗菌物質や、免疫物質、発育を促進するための、さまざまな因子が含まれており、妊娠初期には無色透明ですが、妊娠後期には、胎児の皮脂や産毛などが混ざってくるので白濁が見られるようになります。
●胎児の発育のための羊水は、欠かすことが出来ません
胎児の健やかな発育のために必要な物質や増殖因子が含まれていて、細胞の増殖や臓器の発達など、胎児の発育に大きな影響を及ぼすのが羊水です。
さらに羊水は、胎児の体温を一定に保ってくれる働きもあります。
羊水があることで、母体の体温や外気温が直に胎児に伝わるのを防ぐことが出来ます。
他にも羊水には、外部からの衝撃をやわらげてくれるクッションの働きや、胎児の皮膚のうるおいを保ったり、陣痛による胎児への圧迫を軽減する作用もあります。
●破水したら!
このように素晴らしい働きがある羊水ですが、破水後には、すぐに出産をしないと羊水が濁るので早く出産しないといけません。
破水をすると、ストレスなどが原因で、胎児が本来はしない羊水の中でうんちをするので、羊水が濁ってしまいます。
濁った状態の羊水に長時間いた場合、うんちの混ざった羊水を大量に飲みこんだり、胎児が危険な状態になるので、破水後には、すぐに産婦人科に駆けつけましょう。
Photo by Emiliano Horcada