子どもの夜泣きや勤務時間の変動などにより、夫婦別室の家庭が増えていますが、セックスレスや家庭内別居、離婚の遠因になると言われています。
確かに、夜泣きされると熟睡できませんから、睡眠不足になって仕事の支障をきたすこともあるでしょう。
ママにしても、一緒に寝ているのに夜泣きの世話を自分だけに押し付けられるのはストレスです。
また、パパの勤務時間が長かったり不規則だったりすると、貴重な睡眠時間が削られてしまうので、別々の部屋で寝るのもしょうがないことかもしれません。
ですが子育てで忙しいママと、仕事で家を空けるパパが唯一コミュニケーションを取れるのが寝室です。
子どもが起きている間はほとんどが子ども中心の生活になりますから、夫婦の会話はほとんどできません。
それでも、同じ寝室で寝起きすれば、例え起きている時間が合わなくても、夫婦でお互いに夜中にふと寝顔を確認したり、寝息やくしゃみなどで健康状態を確認することができます。
「昨日は子どもが夜中に泣いてて大変だったな」「パパ昨夜すごいいびきだったけど、疲れてる?」などお互いの生活の中で、相手の存在を意識することができます。
でも別室が続くと、お互いの体調や就寝時間、夜の様子が伝わりません。
さらに、夫婦別室はセックスレスにもなりやすいと言われています。一度セックスレスになると、元に戻りにくく、体のすれ違いが、気持ちのすれ違いに発展するケースも多いので、要注意です。
日本では、パパのいびきや体臭、子どもの夜泣きなどで、3割くらいの夫婦が別室で寝ています。
しかし、欧米の夫婦で、夫婦が別の寝室になることは、男女の関係が終わっていて、離婚の前段階とされています。日本でも離婚する夫婦は、別室で寝起きしているケースが多いようです。
ですので、毎日は無理でもたまには同室で寝る、子どもが寝た後はパパの部屋で寝るなど、少しでもコミュニケーションを取るようにして離婚要因をなくしていきましょう。
Photo by Kelly Sue DeConnick