赤ちゃんが生まれて初めて迎える誕生日、それが1歳のお祝いですが、なぜ1歳を祝うのでしょうか。
昔の日本は赤ちゃんの延命率が非常に低く、平均寿命も50歳程度と言われていました。
今こそ医療が発達し、世界でも類を見ないほど赤ちゃんの救命率や延命率は伸びていますが、それが当たり前と思ってしまう人も多いです。
衛生環境だけではなく医療も発達していなかった、母親の栄養状態によって赤ちゃんの健康状態も左右されていた時代、赤ちゃんが1歳を迎えることは本当に奇跡だったのです。
ですから1歳の誕生日というのは親御さんにとっても、赤ちゃんにとっても大きな意味があると言えるでしょう。
さらに、ママやパパたちも、1年前の今日を振り返って、ちょうどこの時間は陣痛を迎えていたな、とか、無事生まれてきてくれて嬉しかった気持ちや、ドキドキ不安を感じたことなど思い出して、初心にかえるという人も多いかもしれません。
なかには生まれた直後に体調が悪くて、NICUや保育器のお世話になった赤ちゃんもいるかもしれません。
また1歳の誕生日を迎えると言うことはこの1年間育児をがんばってきたママやパパへのねぎらいでもあります。
初めてのお子さんだった方は右も左も分からず、突然の発熱に右往左往したり、ミルクを飲まない、離乳食が進まない、うんちが出ないなどいろいろなことを乗り越えてきたはずです。
2人目以降という方は1人目の子とのかかわり方、兄弟姉妹のあり方や育児などに奮闘してきたことでしょう。
そんな親御さんの労をねぎらい、これからもがんばっていこうと言う決意を新たに出発する日でもあります。
1歳を祝う意味は家庭ごとに捉え方も違うでしょうが、どの家庭も特別な日であることに変わりありません。
一升餅や選びとりなど、お祝いの形はさまざまですが、1歳と言う節目に周りのみんなでお祝いしてあげてみてはいかがでしょうか。
Photo by Dan Harrelson






