子供は、ご両親からの愛情というのに非常に敏感です。
お子様が1人だけでしたら、特別に何も意識しなくても愛情の全てを注ぐ事ができますが、何人かお子様がいればそういう訳にもいきません。
その中でも、下の子に対しての上の子の嫉妬というのは特に心配しなければいけません。
上の子供は、下の子供が出来た事で今までになかった環境に置かれます。
今まで一手に受けていた愛情が、新しく出来た下の子に半分奪われてしまうのです。
新しい小さな子には色々と世話をしなければいけませんから、そうした点まで考えればむしろ半分どころか、その愛情のほとんどを奪われたと感じる事になります。
そうすると、その憎悪は下の子に向かう事になります。
「こいつさえいなければ」こんな風に愛情が与えられていないと感じた場合、下の子が嫌いだと話したり、もっとひどい時にはいじめたりする様になります。
ですから上の子への愛情の示し方には、特に気を付ける必要があります。
「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」こんな台詞をもしかしたら上の子に使った事があるかもしれませんが、これは絶対にお勧めしません。
何も望んで上の子として生まれた訳では無いし、上の子は下の子よりも愛情を受けられない、という印象を与えかねないからです。
こうして我慢を強いる様な事をすると余計にその嫉妬は大きくなりますから、そうではなく、出来る限り平等に、交互に、上の事下の子に愛情を分け与えてあげてください。
そうする事でいつしか、上の子は自分の弟や妹をきっと好きになってくれるはずです。
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