1歳半を過ぎたころに考え始めるのが外遊びやほかの子どもとの交流です。
しかしママが人づきあいが苦手だったり、砂場で遊んで間違って砂を食べてしまったらどうしようと思ったり、ほかの子と喧嘩をしたりいじめたりいじめられたりしたらどうしようという不安感が募ります。
●他の子との喧嘩は、大切な成長のステップ
いつまでも近所づきあいやほかの子の交流が怖いと思っていると子どもが外の世界を知らないまま成長し、集団生活に入ることになります。
自分以外にも自分と同じ年ごろの子どもがいるということを認識して初めて仲間意識を持ったり、喧嘩をするようになるのです。
喧嘩をさせたくない、相手を傷つけたりしたら怖いと思うママもいますが、喧嘩はさせた方がいいです。
なぜなら喧嘩をするということはお互いに互いの主張を持ちあい、自己を確立しているということだからです。
喧嘩をしなければ分かり合えないこともありますので、まだ言い合いの喧嘩やお互い様だからと言える段階であれば止めなくても大丈夫です。
●他人との付き合い方を学んでいく
最初のうちは理解できなくても、何度も喧嘩しているうちに、次第に譲り合いや貸し合い、仲よく遊ぶということを覚えていきます。
小さな世界の中で「自分が一番!」と思っている子どもに、最初からほかの子と仲よく遊べと言っても、できるはずがありません。
家の外で、いろんな子とぶつかるうちに、自分がされると嫌なこと、嬉しいこと、奪い合うより一緒に分け合った方が楽しいことなど、身をもって体験し、吸収していきます。
●ママが気をつけること
ただし、殴り合いの喧嘩や、物を奪ったり相手の子を叩いたりするような喧嘩なら止めてください。
また、子ども同士だからと放置せず、常にどうやって遊んでいるか見守りましょう。
特に、自分の子より月齢が低い相手や、力の弱い相手と遊ぶ時は、配慮できるよう意識して見守りましょう。
ママ同士もお互い嫌な思いをして二度と同じ公園には行きたくない、行きづらいという思いを抱える結果になります。
●小さいうちから
幼稚園に入れば治まるだろうと思っているママも多いようですが、ほかの子どもを知らないまま幼稚園に入ると臆病になったり、自分の意見が言えなかったり、あるいは自己主張が激しく自分が一番正しいという子になる可能性があるので、乳児期の今からしっかり協調性を教えましょう。
Photo by Kevin Stanchfield