1歳から1歳半にかけて多くのママを悩ませるのが言葉の発達ではないでしょうか。
あの子はもう言葉を10個以上覚えているのにうちの子はまだ、あーとかうーとかしか喋らない、と周りと比較してしまうこともあります。
ですが言葉の発達は個人差がありますから焦っても仕方ないのかもしれません。
●個人差が大きい発語の時期
赤ちゃんの脳の発達は著しく、1歳を迎えるころにはどんどん言葉も覚えて、しゃべらなくても理解できるようになります。早い子は単語を口に出すようにもなります。
ママ、パパ、まんまなど最初の言葉をきっかけに言葉があふれてくるのですが、中には1歳半を過ぎてようやく一言三言出てくるような赤ちゃんもいます。
1歳半健診のころに言葉が少ないと不安になるママも多いのですが、言葉の発達というものには個人差がありますので、健診で特に問題ないと言われれば大丈夫と思っていいでしょうし、1歳半健診の段階で言葉の発達障害を疑われる赤ちゃんの方が少ないのだそうです。
早く話し始めたからといって知能が高いわけではなく、おしゃべりに関心の高い子など、興味の差もあるようです。話し始めの差は、いずれあっという間になくなります。
●あるきっかけで突然話し始めることも
実際に1歳半健診のときには全くしゃべらなかった赤ちゃんが集団生活に入るようになって突然堰を切ったように話し出したということはよくあります。
周りに同じくらいの子どもがいると刺激されて言葉がどんどん増えるということは多く見られることです。
●種をまき続ける~絵本やコミュニケーションで言葉に触れさせよう
もちろん中には1歳半には2語文をマスターしているような言葉の発達が早い赤ちゃんもいます。
だからと言って比較する必要は全くなく、今まで通り赤ちゃんと言葉のコミュニケーションを交わし、絵本の読み聞かせなどをしてあげてください。
音の世界、言葉の世界と触れ合っていくうちに赤ちゃんの中でボキャブラリーが増え、徐々に言葉となって出てくるでしょう。
赤ちゃんの中に言葉や感受性の「種」をまき続ければ、後になってからどんどん芽が出てくるでしょう。
Photo by Juhan Sonin