生後5カ月ころから始まるのが離乳食ですが、テレビCMやドラマ、育児雑誌などを見ていると、かわいい赤ちゃんがベビーチェアに座ってママからご飯をもらっておいしそうに食べている姿がよく見られます。
しかし現実はそう甘くできてはおらず、食べない、逃げる、寝るということが起こります。
一所懸命作った離乳食をひっくり返されて、身も心もぐったりしてしまいます。
●赤ちゃんのペースに合わせてゆっくりと
離乳食は今まで飲んでいた母乳やミルクから徐々に大人と同じ食事へ変えていくためのいわゆる食べる練習です。
食べる練習なわけですから最初は食べないことがあっても当然ですし、赤ちゃんは食べることへの興味よりも遊ぶことへの興味の方が大きいのですから椅子から脱走するのも当たり前です。
特に自由に動けるようになった赤ちゃんほど脱走を図ることが多く、思い通りに動くことができないと泣いて要求します。
その時は離乳食を中断し、満足するまで遊ばせて赤ちゃんの欲求を満たしてあげましょう。
●離乳食はがんばらなくて大丈夫!
食べないと栄養がつかないのでは、と不安になるママも多いと思いますが、最初から上手く離乳食を食べてくれる赤ちゃんなどほんの一握りです。
一生懸命作ったのに、と落ち込んだり起こったりするママもいるのですが、時には手を休めてベビーフードを頼ってみるのも一つの方法です。
●ダメな時は、お昼寝の後がねらいめ
さらに赤ちゃんはまだ寝る時間の方が多いですから、昼寝のリズムが安定している赤ちゃんであれば昼寝から目を覚まして1時間程度たってから離乳食を試してみるといいでしょう。お昼は眠くてぐずぐずだった赤ちゃんも、目覚めは気分すっきりでご機嫌で食べてくれるかもしれません。
離乳食を上手に進めるポイントは赤ちゃんの機嫌がいい時に与えること、そしてなにより焦らないことです。
徐々に食べてくれるようになりますので、離乳食は気を楽に持って進めるようにしましょう。
Photo by Andy Gregorowicz