子育てに失敗する、親の教育パターンの典型的な例は、勉強を強要することです。
確かに社会や学校についていくためには勉強が必要です。
ですが頭ごなしに勉強しなさいといったり、怒鳴りつけたりすると、子どもは反抗心を持ってかえって勉強しなくなります。
なぜ勉強することが大切なのか、宿題などを忘れるとどういうことになるのか、子どもにしっかりとわからせることが大切です。
だからといって放置しておくのもいけません。
うちは自由主義だから、放任主義だから、と子どもに必要以上にかまわないのは、子どもに関心がないというのと同じです。
子どもに関心がなければ、子どもがどこで何をしているのかもわかりません。
ほかの人から、子どもが今何をしているのか、と聞かれてとっさに答えが出てこないのは、子どもを見ていない、会話していないからです。
また失敗を経験させないことも大変なことです。
挫折を知らない人は成長しない、という人がいますが、子ども時代に多くの失敗をすることで、子どもは経験し、学びます。
失敗から学ぶことは多く、次また同じことがあったときに、それを役立てることができるのです。
同じように、母親が隠れて父親の悪口を言う、父親が隠れて母親の悪口を言うのも、子どもにしてみたら、親の本性を垣間見ることになります。
子どもにかかわりすぎる、保護しすぎるのももちろん問題です。
かかわりすぎるあまり、子どもの自主性が育たず、いざというときに子どもが自分で判断できない状況に追い込まれるのです。
かわいい子には旅をさせよ、といいますが、放置しすぎず、かかわりすぎず、というのは大切なことなのです。
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