喫煙率は下がってきているといっても、まだ喫煙者はいます。
喫煙者にとっては肩身の狭い世の中だといわれていますが、実際にお子さんを持つ方はどこでタバコを吸っているでしょうか。
喫煙する父親に自宅でタバコを吸うかと聞くと、83%の人がYesと答えています。
さらに家族の健康に影響があることを知っている人は86%という結果が出ています。
自宅での喫煙場所で多いのはベランダ、庭といった室外、台所が全体の60%を占めています。
喫煙者の周りにいる人は煙を吸います。
受動喫煙や副流煙という言葉が聞かれるようになりましたが、親の喫煙によって乳幼児には大きな影響がもたらされ、命の危険を脅かすこともあります。
妊婦や授乳中の母親の喫煙は、低体重児や未熟児あるいは死産の恐れがありますから厳しく指導されています。また、母親が喫煙しなくても、受動喫煙によって赤ちゃんに健康被害が及ぶことが分かっています。
そのリスクは白血病や小児がんといった恐ろしい病気です。
実際に受動喫煙について厳しく指導している国では、これらの病気の発症率が大幅にダウンしているのです。
受動喫煙はタバコを子供のそばで吸わなくても起こります。
たとえばタバコを吸った人の吐息です。
タバコの中には有害物質が大量に含まれており、タバコを吸った後に子供に話しかけることで、子供は受動喫煙してしまいます。また換気扇の下でタバコを吸っている場合も、換気扇のすぐそばの部屋に子供がいれば有害物質は流れてしまいます。
最近は禁煙する人も増えていますが、特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭は、タバコを吸う場所について考えてみましょう。
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