どの家庭にもあるコンセント。
家電の使用上、プラグが刺さっていたり、延長コードが伸びていたりします。
でも、赤ちゃんや子どもたちは、コンセントなどの穴や、プラスチックのコードが大好きなんですよね。
全部隠すわけにもいかないし。
実際にコンセントやプラグで起こった事故の事例をご紹介します。
●電気コードが首を絞めつける
寝室の枕もとに携帯の充電コードがあり、0歳の赤ちゃんが一人で寝ている間のことです。
寝がえりをした赤ちゃんの首に充電コードが巻きつきました。さらに赤ちゃんが暴れたことで余計にコードが締まり、大泣きをしているところを母親が発見したという事例がありました。
充電コードは、赤ちゃんの届かない高い場所で使用したり、短く巻きとったり、枕元で使う場合は寝具の下にコードを隠すなど、ひもの部分を赤ちゃんに近づけないことが大切です。
●延長コードで足が絡まり、転んで強打
部屋のすみにある延長コードを2歳の子どもが引っ張りだして、遊んでいた時のこと。
コードのことを忘れて動き回っているうちに、くねくねと散乱したコードが足にからまり、激しく転倒し、近くにあった家具の角に頭を強打した例もあります。
大人でも気づかず転ぶ危険があります。
電源コード類は、専用の配線モールで部屋の床の隅に収納したり、養生テープなどで浮かないように固定するなど、遊びをもたせない対策をしておくといいでしょう。
●コンセントに鍵を指して感電・ヤケド
子どもがコンセントの穴に、安全ピンや、クリップ、ハサミ、鍵などを差し込んで、ヤケドする例が後を絶ちません。
赤ちゃんというより、2~3歳から小学生、中には中学生でもやってしまう子もいます。なんとなくやっちゃいけないとわかっていても、好奇心に負けてしまうようです。
乳幼児がいる場合は、使っていない穴にコンセントキャップを差し込んでふさいでおく、プラグがつながっている場合は上からカバーをかける、など対策する必要があります。
言葉が理解できるようになったら、コンセントの危険性をしっかり伝えましょう。どれだけ大きな電流が流れていて、この穴にものを入れたり、プラグを引っ張って引き抜くと命に関わるほど危ないことなど、真剣に教えておきましょう。
小学生くらいになったら、感電や火事のリスクについて話しあっておくとよいですね。
子どもの死因のトップは、家庭内での不慮の事故です。
大人が当然危ないとわかっていることでも、子どもは本当の危険性を理解できていない可能性もあります。
毎日見慣れている景色の中に危険があることを忘れないでおきたいですね。
Photo by Kelly Sue DeConnick