消費者庁によると、カップラーメンによる子どもの事故が多発しているそうです。
●こんなにも事故を起こしやすい!カップラーメンでヤケドしやすい4つの理由
寒い時期、忙しい子育てママにとって、「お湯を注ぐだけ」で温かい食べ物に変わる、カップラーメンはありがたい食事。
赤ちゃんにはしっかりご飯を用意しても、ママ自身は立ったまま、ささっと済ませることも多いでしょう。
しかし、カップラーメンの特徴が、子どもの大ヤケドを引き起こしやすくなっています。
(1)400~600㏄ もの熱湯がたっぷり入っている
(2)保温性があり、90度近くの熱湯が冷めない
(3)容器が軽く、ひっくり返しやすい
(4)待っている間、大人が目を離しがち
テーブルなどの上にあっても、おいしそうな匂いにひかれて、幼児が興味を持ち、手を伸ばし、簡単にこぼしてしまいます。
●0歳がつかまり立ちで熱湯をかぶった事故、2週間入院となった例も
実際に医療現場から報告された事故をご紹介します。
「親がカップ麺を作っている時に子供がつかまり立ちをして、ひっくり返してやけどし救急搬送。胸と背中にII度のやけどを負い入院(0歳)」
「お湯を入れたばかりのカップラーメンを、親が目を離した隙にこぼし、手にII度のやけど(2歳)」
※II度は真皮に達する深いヤケドで、水ぶくれになります。
「熱湯を入れて、5分くらい置いていた。子どもがこぼしてしまい、腕と脇腹にやけどを負った。」(3歳)
「カップ麺のお湯をこぼし、太ももをやけどした。治療のため約2週間入院。」(2歳)
たった1杯のラーメンでも、大ヤケドの事故につながることがわかります。
●カップスープやインスタントみそ汁、普通の料理でも
もちろん、ヤケドの原因はラーメンだけでなく、カップスープやインスタントみそ汁などでも起こっています。
また、通常のうどんやラーメンなどでも食事中の子どもの事故は起こっています。
熱々の食品を食卓に出す場合は、十分に気を付け、家族に「これは熱いよ」と声をかけるようにしましょう。
●一生痕が残る可能性も…要注意
乳幼児の皮膚はとても薄く、少量であっても、大ヤケドにつながります。
また、小さな腕に残ったヤケド痕は、成長とともに、皮膚が伸びて大きな痕となります。
●食事中も気を付けて!
事故を防ぐために、小さなカップラーメンだからといって油断せず、子どもが絶対に届かない場所に置きましょう。
そして、お湯を入れて待つ時間も、食べている時も、子どもが手をつっこんだりしないよう、目を離さないようにしましょう。
Source:
消費者庁「カップ麺でのやけどに気を付けましょう!」
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20170112.php
Photo by Quinn Dombrowski