赤ちゃん相撲と言う呼び方で知られる泣き相撲をテレビのニュースなどで見たことがある人も多いでしょう。
テレビ画面を通じて伝えられる赤ちゃんの泣き顔は心を和ませてくれます。
ではこの赤ちゃん相撲とはどのような競技で、いつごろから始まったのでしょうか。
・赤ちゃん相撲とは
神事である泣き相撲は土俵の上で1歳ころの赤ちゃんの泣き声を競わせるもので、幼児の成長、安産祈願のために行われています。
ただし神社の祭事の場合、新しい氏子を氏神様に披露するという意味も込められています。
栃木県の生子神社、浅草寺、静岡県の長興寺、岐阜県の飛騨護国神社、大阪府の萩原神社、兵庫県の越木神社、長崎県の最教寺など、様々な自社で行われています。
勝敗の決着は神社やお寺で違い、先に泣いた方が勝ち、先に泣いた方が負けなどあります。
・いつから始まった?赤ちゃん相撲
そもそも赤ちゃん相撲と言うのは赤ちゃんから子供へと成長するための行事とされており、故事では赤ちゃんの泣き声で邪気を祓ったというものもあります。
そのため歴史は400年以上と古く、化粧まわしに紅白綱の赤ちゃんが力士に抱えられ、たくましく泣くことで生命の強さを感じ取ることができるのです。
この際勝負を預かる行司が緑児泣きたるは万歳楽と赤ちゃんの健康と成長を祈願します。
初めて見る方や外国の方からすると可哀想という意見もありますが、子供の成長は親や周りの人の大きな願いでもあるのです。
由来や意味を知れば、赤ちゃん相撲の大切さや伝統も分かるのではないでしょうか。
Photo by Guilhem Vellut