子どもの誤飲事故はどんなに気を付けていても思わぬところで起こるものです。
わが子が楽しそうに遊んでいるから遠くから見ているだけ、ということが見守りと思っている親も多いのですが、何かあったときにすぐ対応できるようにしなければなりませんし、それは小さな親切のつもりでしたことも同じです。
●なくならない乳幼児の誤飲事故
◇2歳 女児、ままごと遊びで半卵型のプラスチックおもちゃ誤嚥し窒息。
◇2歳 男児、積み木で遊んでいる時、積み木(ボルトの形で、直径3-4cmx長さ5cm)を口に入れて取り出せなくなってしまった。(たまたま鼻で呼吸ができたため窒息せず)
◇スーパーのナイロン袋を口でちぎって遊んでいて切れ端がのどの奥にひっかかり窒息。
口に入れ、取り出せなくなった。幸い鼻から呼吸が出来た!
◇おもちゃの笛(吹くと音が出て、延びるもの)を飲んだ。口の中から音がするので解った。
ままごと遊びや積み木が好きな子どもは男女問わず多いですし、興味があるもの、手のひらサイズのものは、ある程度大きな子でも思わずなめたり、口に入れてしまいたくります。
なお笛のおもちゃは音が鳴っていれば呼吸ができていますので慌てる必要はありません。
◇8歳 男児、シャープペンシルのキャップを口にくわえ誤って喉に詰めた。
8歳というと小学生ですし誤飲の心配はなさそうですが、シャープペンシルの芯を取り換えるためにキャップを口にくわえたまま行うということもあります。
●きょうだいの小さな親切が死亡事故に
◇4ヶ月 女児、3才の兄が飲ませた正露丸が大量で気管に詰まった。
◇1歳男児、長男4歳と2人だけでベビーベッドで就寝中、長男にふとんを3枚掛けられ死亡
小さな親切のつもりで小さな子どもがしたことが赤ちゃんの命を危険にさらすことはよくあります。
さらにフィルムケースのキャップによる窒息事故というのも無くなることはありません。
錠剤のような薬でも気管に入ると窒息する可能性がありますし、乳幼児の気道は小さいのですぐにふさがれてしまいますので窒息事故には十分気を付けましょう。
Photo by Kona Gallagher