赤ちゃんが生まれて7日目に命名の儀を行う風習がありますが、これをお七夜と呼びます。
ですが全国でお七夜の風習が残っているのはほんの2~3割程度ですから現在はお七夜よりも、子どもの名前を生まれる前から考え、決めるという夫婦や、子どもの顔を見てその場で決めて役所に提出する、提出期限の2週間いっぱい使って考える夫婦が多いようです。
●いつ祝うの?
お七夜を行う日程ですが、生まれた日を生後0日目として生後6日目に行います。
初産の方は退院してすぐですし、帝王切開の方はまだ入院中ということもあるでしょうから、もちろんママや赤ちゃんの体調に合わせて日にちをずらしてもかまいません。
●昔は親戚一同でお祝いをしていた?
お七夜はかつて、一族の長となる人が名付け親となり、家族だけではなく親戚一同でお祝いをしました。
現在は両親だけあるいは両家の祖父母を招いて行い、お祝い膳を囲みます。
命名式では命名書に赤ちゃんにつけられた名前を記して家族へお披露目しますが、使うのは二つ折りの半紙を左右に三つ折りにし、右から命名、真ん中には父親の名前と続き柄を、その真ん中に赤ちゃんの名前そして左下に生まれた日を記します。
三つ折りにした左側の紙には夫婦の姓と夫婦の名前を連盟で記し、命名した日を書き入れます。
ただ最近は赤ちゃんの名前と生まれた日だけを書くことが多く、書き終えたら神棚や床の間、あるいはベビーベッドや壁などに貼っておきます。
●お七夜のお祝い膳のメニューは?
お七夜に出されるお祝い膳には赤飯にお頭つきの鯛、紅白の麩にかまぼこ、なます、刺身にハマグリのお吸い物と言ったお祝い膳を用意しますが、ママの体が回復していませんので出前などで済ませることも多いです。
赤ちゃんの誕生をみんなでお祝いする意味でも、お七夜について考えてみてはいかがでしょうか。
Photo by Brian Smith