一見、特に危険なことはないものでも、小さな子供にとっては時に命に関わるような危ないものがあります。
それはビニール袋です。
ぐずったり夜泣きをしている赤ちゃんに、ビニール袋をくしゅくしゅする音を聞かせると泣き止むと言われているので、実践しているママも多いのではないでしょうか。
この方法はすべての赤ちゃんに効くわけではありませんが、トータル的な数字では、かなり高い割合で泣き止むことが分かっています。
そんな便利なビニール袋ですが、小さい子というのはこういった袋類は無意味にかぶりたがります。
小さなバケツや料理に使うおたまなど、子供は頭にかぶさりそうなものを乗せるという性質があるので、ビニール袋も遊び感覚でかぶってしまうことがあるのです。
そして、それが頭から上手く外せず、さらに苦しくなって息をして顔に張り付いてしまって窒息事故が起こることもあります。
また、赤ちゃんだと何でも口に入れてしまったりするので、ビニール袋をかじったり飲み込んでしまうことも少なくありません。
歯がない赤ちゃんはビニールをかじっても小さく噛み切れないので、そのまま飲み込んで食道や気管に詰まって窒息してしまうこともあります。
家庭内では、先が尖っているものや角、洋服やカーテン、コードなどの紐類には気をつけるようにするのが当たり前になっていますが、ビニール袋のように柔らかく衝撃を与えないものに対しては注意を怠ってしまいがちです。
ですがこのように思わぬ事故に繋がることがあるので、ビニール袋を出しっぱなしにしない、子供の手の届くところには置かないということを徹底しましょう。
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