感情的に怒らないことは大切ですが、子どもをきちんと叱れない親が増えています。
子どもにきちんと叱れない親が、「怖い先生に言いつけるよ」「鬼から電話くるよ」など、安易に恐怖を使ったしつけを利用するのは危険性があります。
●恐怖で子どもを支配するしつけはこんな危険も!
基本的に、子どもを感情的になり怒鳴って叱らないのは良いことです。
叱らないのは良いことですが、叱れない、のは困ります。
きちんと叱るべきときに叱れる親が、ユーモラスを交えて「恐い昔話」「鬼」などを利用するのは良いことですが、「叱れない親」が、自分以外の存在に嫌な役を押し付け、恐怖で子どもを言いなりにしようとするのは問題があります。
例えばすぐに「鬼から電話の」のアプリを頻繁に使ったり、「ほら、店員さんに怒られるよ」「怖い○○先生に言いつけるよ」などという叱り方には、問題があります。
子どもはいったい何がいけないのか、本質が伝わらないまま、ゆがんだしつけになってしまいます。
●体罰を使ったしつけも「恐怖」で子どもを支配してるだけ
同じように、むやみな大声や、体罰などの恐怖で子どもを言いなりにしようという親も、間違っています。
上手く叱れない親が頼ってしまいがちな方法が、安易な恐怖や体罰によって、子どもをコントロールしようとします。
このようなやり方は、確かに簡単で便利ですから、ついつい頻繁に使うようになります。
そうすれば、親はますます上手な叱り方ができなくなり、子どもは強い恐怖心、不安を持つようになってしまうでしょう。
良く効く薬には、副作用が必ずある、と理解しておきましょう。
一発で効き目がある方法は、それだけ使い方も慎重になるべきです。
親がコツコツと注意するより、即効性があるやり方だからこそ、使いすぎないように注意が必要です。
Photo by Paul White