月経前症候群PMSに悩む女性は、少なくありません。
特にイライラがひどい方は様々な改善方法を試し、自分でも精神のコントロールを図ろうとします。症状を改善しようと努力しますが、自分の力ではどうにもならないことが多いようです。
家族に当たってしまうという人も多いので、無理せず、有効な薬に頼るのも家庭が円満にいくための一つの方法です。
では月経前症候群やイライラを改善する薬にはどのようなものがあるのでしょうか。
●婦人科で処方してもらえる薬と市販薬
月経前症候群のイライラに対して効果的なのは低用量ピル、漢方薬、「命の母 ホワイト」などの市販薬です。
<ピル>
低用量ピルには女性ホルモンが微量含まれており、生理のコントロールを行うことができます。
ホルモンバランスをとればプロゲステロンの過剰分泌もなくなり、月経前症候群が改善しやすく、また効果も最初の生理が始まるまでに実感することができます。
<漢方薬>
漢方薬は低用量ピルに抵抗がある方にお勧めで、体質を改善する目的があります。
PMSに効果があるといわれている漢方薬は、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、抑肝散(よくかんさん)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、五苓散(ごれいさん)などがあげられます。
<市販薬>
「プレフェミン」は西洋ハーブのチェストツリー、「命の母ホワイト」は漢方薬が主な成分となっているようです。
●サプリメントを活用してみよう
自宅で実践できる方法としてサプリメントを活用する方法があります。
<西洋ハーブのサプリメント>
月経前症候群のイライラに効果的なサプリメントにはチェストツリー、プラセンタ、γリノレン酸、テアニンやセントジョーンズワートなどがあります。
手軽に始められ、続けやすいという特徴がありますが、漢方薬同様飲み続けなければ効果は表れません。
サプリメントを飲む場合は体調と自身の様子を見ながら試していくといいでしょう。
<アロマの香りで改善>
ほかにもイランイランやラベンダーといったイライラを抑えるアロマ、ツボを押すことが効果的とされていますので、生理前にイライラする方は試してみてはいかがでしょうか。
いずれの薬や改善方法も、相性などがあるので、全ての人に効くとは限りません。気軽にいろんなやり方にトライして、自分に合うものを探してみましょう。
●生活も改善
また、睡眠不足や疲れ、ストレス、偏った食事も、月経前症候群PMSを悪化させてしまいます。
夜泣きがつらいなら、たまに家族に代わってもらう、子どもを預けて休む時間をもらうなど、良いお母さんになろうと一人で抱え込まず、どんどん周囲に協力してもらいましょう。
生活を改善するだけで、薬を使わずとも、症状が改善できるかもしれません。
Photo by furiousmadgeorge