おしゃれな洋服には、子どもを危険にさらしてしまう可能性があります。
なんと海外では、洋服が原因の死亡事故も起こっています。
安全な子ども服とは、いったいどんなものなのでしょう。
●まさか!おしゃれな洋服が子どもの命取りになるなんて!
日本では、子どもの洋服が原因となった事故に関する統計がないようですが、海外では、洋服のフードに付属する紐や、首周りの紐が原因となる死亡事故が起こっています。
これらの紐が、エスカレーターや滑り台、ベッド柵などに引っかかり、窒息しています事故が発生しているのです。
日本でも、このような子ども用の洋服が関係した、危害、危険など、思わずヒヤリ!とした事例がたくさん報告されているようです。
東京都在住の1歳から12歳までのお子さんを持つ世帯を対象にした調査では、77%もの家庭で、洋服によるヒヤリ!と経験していることが分かっており、その中の16.5%が、それによりケガをしたことも分かっています。
つまり、6人に1人が衣類が原因でケガをしているのです。
おしゃれな子ども服が増えていますが、例えばこんな部分が子どもを危険にさらしてしまいます。
○パーカーや上着のフード
○フードに付属した紐やボンボン
○編み目の大きなセーター
○丈の長すぎるスカートやズボン
他にもいろいろと、子ども服の装飾などにより、思わぬ事故やヒヤリの原因となるので、注意が必要です。
このような子どもの洋服への危険への調査を受け、2015年には子ども用衣料の安全性についてのJISが制定されることになりました。
JIS規定では、危険の要因となりやすいフードに関しては、力が加わった時には本体から外れるよう、ホックなどを活用することが望ましいなどとされています。
さらに、年齢ごとに、細かい規定も設けられています。
7歳未満の子どもの洋服には、頭部や首の部分に紐付きのデザインをしてはいけないとしています。
どこの家庭でも、フード付きの子ども服は1着はあるはずで、それらの洋服はとても可愛く、本人もお気に入りかも知れません。
しかし、これらのデザインには、危険もあることをよく知っておきましょう。
Photo by Chelssie L. Ivanova