最近、洋服による子どもの事故を防ぐため、日本国内でも子ども服に関するJIS規格の見直しなどが行われました。
「子ども用衣料の安全性-子ども用衣料に付属するひもの要求事項」
http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140624002/20140624002-1.pdf
特にひものつけ方に関して、規定が厳しくなりそうです。
しかし実際は、ひも以外のパーツでも、子ども服での事故が起こっています。
●ほつれた糸、取れかけたボタンも危険。自宅で定期チェックを!
実際にある事故の例です。
故障した服をそのまま使い続けることは危険なので、すぐに修理するようにしましょう。
■ ボタンが多い/取れかかっている
■ 糸がほつれていたり、ワッペンが取れかかっている
⇒誤飲の可能性があります。
遊具などにひっかけて転倒するなどの危険があります。
■レース状の素材、穴、ほつれた糸、ニットから飛びだした毛糸など
⇒突起にひっかけて転倒する、指などをひっかけてうっ血するなどの危険があります。
●おしゃれなファッションが危険に…
かわいいワンポイントやファッションアイテムが、危険のタネになることもあります。
服を選ぶ時、見た目のデザインばかりでなく安全面も考慮するようにしましょう。
■ ビーズやビジュー、スパンコールなどの装飾品がついている
⇒ザラついた表面やパーツの角で皮膚を傷つける可能性があります。
外れたパーツの誤飲などの危険があります。
■ ウエストベルトのバックル
■ ズボンのポケットなどについた金属製のボタン
⇒子どもがぶつかってきた際に打撲などの危険があります。
■ パーカーなどのフード
■ 背面の引っぱれる部分(大型ポケットなど)
⇒子どもがつかんでいる際に立ち上がるなどで、子どもが転倒する危険があります。
■ 後ろで結ぶタイプのエプロン
■ ウエストなどについている引きひも
⇒子どもが手などを絡める危険性があります。
■ ファスナー
⇒指などを誤ってはさむ危険性があります。
転んだりしたときに留め具で打撲したり皮膚を傷つけることも。
留め具が隠れるようなデザインなら比較的安全です。
■ヘアアクセサリー
⇒衣服ではありませんが、ケガや誤飲の可能性があります。
ボタンが取れかかっていないか、糸のほつれがあったり、穴が開いていないか…定期的にチェックして、ほつれなどが見つかったら、そのまま着用させず、早めに補修するようにしましょう。
また、リスクを理解して、外遊びの時にレース素材やリボンのついた服は着せない、などTPOに合わせた服装を着せるようにしましょう。
Photo by Donnie Ray Jones