子どもが楽しむおもちゃでも扱い方に気を付けなければ思わぬケガの原因になります。
沖縄県在住の33歳の男性は、いわゆる「ぶんぶんゴマ」と呼ばれるタイプのおもちゃで遊んでいたところ、目にけがを負いました。事故が起こったのは、中国から輸入されたおもちゃでした。
おもちゃは「光るびゅんびゅんマスター」というもので、円盤の左右についたひもを引っ張って高速回転させて遊ぶというものです。
このとき円盤の破片が飛び散って目に入ったということですが、国民生活センターはおもちゃで遊ぶときはひび割れなどがないか注意し、ひび割れがある場合は使用を控えるよう注意喚起しました。
現在このおもちゃは販売を中止していますが、男性は子どもに遊び方の手本を見せようとしたところ、プラスチックの破片が目を直撃。角膜裂傷など重症を負って入院したということです。
調査の結果、ひび割れのある状態で遊ぶと、円盤の破片が時速130Kmで飛散するかもしれないということが分かったのです。
このおもちゃは大阪府東大阪市にある輸入販売事業者によって中国から輸入されました。
1個50円程度の品で20万個程度を販売し、ゲームセンターの景品などに使われてきたおもちゃです。
このおもちゃは引っ張ると円盤が遠心力で高速回転するだけではなく、円盤の中にあるばねスイッチが入るとLED電球が転倒し、回転しながら光が動く様子を楽しめることも面白いとされています。
こうしたおもちゃによる事故の報告は多く、身近にあるおもちゃでも破損したところでけがをした、誤飲の原因となったといった事例が報告されています。
子どもが安全に遊べるおもちゃとして与える親御さんも多いですが、子どもにおもちゃを与える前に安全性を確認することは必要でしょう。
また対象年齢が記されているおもちゃも同様で、対象年齢はその年齢に達している子どもであれば発達した知能に見合った遊び方ができるという証明になるだけではなく、対象年齢以上の子どもが遊べば安全に遊ぶことができるという指針でもあります。
最近は、お祭りやファミレス、ゲームなどの景品で、中国製の安いおもちゃがたくさん出回っていて、気軽に遊ぶことができ、親子連れに大人気です。
しかし、どんなものであっても、子どもにおもちゃを与えるときは安全性と対象年齢をしっかり確認したいところです。
<出典>産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/160225/afr1602250036-n1.html
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