秋になると、日没時間もかなり早くなります。
真夏にはまだまだ明るかった夕方でも、秋になればかなり薄暗くなります。
日が傾き始めると真っ暗になるのはあっという間である秋の夕方には、交通事故も多発するので注意が必要です。
一年でも秋から年末にかけての時期は、交通事故が多くなる傾向にあります。
これは、行楽や年末の慌ただしさも関係していますが、日没が早まることも関係しているようです。
夕暮れ時から日没にかけての短い時間帯は、1日の中で、交通事故が多発する時間帯なのです。
人の目というのは、明るさの変化に弱いという特徴があります。
まだ日が陰りはじめたばかりの時間には、目がその明度に慣れていないので、見えているつもりでもはっきり見えていないことがあるのです。
つまり、よく見えていないことに本人が気づいておらず、これが事故につながるのです。
また「秋の夕日に照る山もみじ」と歌われるように、秋は西日が強く、真っ赤な夕日で景色がオレンジ色に包まれて、強い日差しで目が見えにくくなることも、事故の要因になっています。
秋の夕方4時5時くらいは、子どもが公園などから帰ってくる時間帯です。
西日や夕暮れで、車のドライバーの視界が悪くなっている時間帯と重なります。
車の運転手からは、背の低い子どもがはっきりと見えていないことを、親も子どもも自覚しておくことが大切です。
交通事故が多発する秋の夕方には、特に子どもの飛び出しや不注意が大きな事故につながる可能性があるので、子どもにも十分に言い聞かせておくようにしましょう。
また、交通事故から身を守るためには、ドライバーから見えやすいように、目立つ色の洋服を子どもに着せるようにしましょう。
小さなお子さんは、必ず手をつなぐことが基本です。
ドライバーのママは、秋の夕方の運転は、特にゆとりを持って運転することが大切で、ライトの点灯も早めに行うようにしましょう。
Photo by Juhan Sonin