子ども服には、思わぬ危険があり、それにより、海外では痛ましい事故に繋がっているケースもあります。
日本でも家庭や保育の現場で、子ども服による、ひやりとするケガなどが多発しているようです。
●安全な子ども服を選びたい!子ども服に関する新しいJIS規定
これを受けて、日本では2008年に安全対策ガイドラインがまとめられ、さらに2015年12月には、子ども用衣料の安全性についてJIS規定(日本工業企画)が制定されています。
新しくできたJIS規定について詳しくご紹介しましょう。
●国内外で子ども服による事故が多発
パーカーや上着についたフードや、フードに付属した紐やボンボンなどが、ドアのノブや三輪車のハンドルなど、思わぬ部分に引っ掛かり、あわや大怪我になりそうだった、という経験を持つママやパパは多いのではないでしょうか。
●フードは、引っぱったら外れるように設計
2015年に新しくできたJIS規定では、このようなフードに関しては、ホックなどを使用して、力が加わった際にはすぐに本体から外れるなどの工夫をするようにとしています。
●ホルターネックやキャミソールの紐も規制
また、洋服についた紐も、子どもの事故につながる要因になりやすいものです。
JIS企画では、紐の定義として、サイズ調整のためについた紐のことを「引きひも」、ホルターネックのストラップや肩紐などを「装着ひも」、機能性のないデザインのための「装飾ひも」に分けています。
JIS企画では、未就学の幼稚園などに通う年齢の子ども達の洋服に関しては、「頭部や頸部に紐がついた衣料をデザイン、製造、提供しては行けない」としています。
また、「ホルターネックの紐は頭部や頸部の範囲に、自由幅がないようにすること」また、「衣料の後部から出したり、結ぶ引き紐や装着紐があってはいけない」としています。
かなり厳しい内容ですが、子ども達の危険を排除しようと思えば、このくらいの対策が必要です。
子ども服が原因の事故は、いつ起こるか分かりません。
ママが目を離したスキに起こってしまうものですから、うちの子は大丈夫、などと思わないで、JIS規定にあるような、安全な服を着せて思いっきり遊ばせてあげたいですね。
Photo by Leonardo Shinagawa