子どもの転落事故が後を絶たないようです。
特に春になると、子どもたちがベランダや窓から身を乗り出し、落下する事故が増えます。
どうして転落事故が減らないのか、そして予防するためには、どんなことに注意すれば良いのでしょう。
●子どもの転落事故の傾向や予防のポイントは・・
目を背けたくなるような子どもの転落事故は、減ることがありません。
転落事故にはいくつかのパターン、傾向があるので、しっかりと原因を探ることが大切です。
子どもの転落事故で多いのが、遊んでいて誤って転落してしまう、というものです。
マションの9階ベランダから、鬼ごっこ中に転落してしまう。
マンション屋上の天窓で遊んでいた時に転落してしまう。
といった、遊びに夢中になっていて転落してしまうケースが多くあります。
また、保護者が目を離した隙に転落する事故もケースも多くあります。
このように、子どもの転落事故は、ベランダで起きているケースが圧倒的で、ベランダに何か足がかりとなるものがあったことが転落事故の要因となっているようです。
エアコンの室外機や、椅子やテーブル、家庭ごみや、三輪車などのおもちゃなどが、ベランダには置かれています。
これらが足場となり、子どもが好奇心からよじ登り、転落をしてしまうケースが多いようです。
ベランダからの転落事故が減らないのは、このようにベランダには、多くの荷物が置いてある、ということが原因となっているようです。
子どもの転落事故を予防するためには、やはりベランダには極力物を置かないことが大切です。
しかし、エアコン室外機など、どうしても取り除けない物もあります。
しつこく何度も、危険であることを言い聞かせることや、子どもが小さいうちは、保護者と一緒でも決してベランダには出さないことを徹底させることも一つの手です。
●高層マンションに住む『高所平気症』も問題に!
最近では、高層マンションで生活する子育て世代が増えていることも、転落事故が多発している原因となっているようです。
幼児期から高い場所で暮らしていることで、足もすくむような高層階でも平気な、『高所平気症』の子どもが増えていると言います。
『高所平気症』の子どもは、落下の恐怖心がないため、興味のあることがあれば、どんな恐ろしい行動もしてしまいます。
高層マンションで暮らしている方は、我が子が高所平気症である可能性もあるので、ベランダには決して一人で出さないようにするなど、より徹底した予防策が必要です。
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