あんなにラブラブで、一生恋人同士のような夫婦でいられると思っていたのに。
子どもを産んだ後は、感覚が変わってしまい、夫に触られると嫌悪感を感じるように。
子どもの夜泣き対策などあって、いつしかセックスレスに…。
日本ではこんな夫婦がとても多く、熟年夫婦どころか若い夫婦でも、
●フランス語では「性的に愛し合う」=アムール(amour)
フランス語では、セックスだけを表す言葉はないのだそうです。
その代り、「愛情」と「体の関係」が混ざって、一つのアムール(amour)という単語になっています。気持ちの伴わない性交渉とは、全く別の言葉になるのだとか。
愛のないセックスはないし、体の関係が伴わない愛情もない、とされているのです。
そのため、フランスでは、還暦を過ぎたおじいちゃんおばあちゃんのカップルも、愛情表現としてセックスを続けているのだそうです。
●未婚のカップルが多いフランス
また、フランスの特徴として、未婚のままパートナーとなり、日本で言う「事実婚」の状態で子育てをするカップルが多いということもあげられます。
フランスでは、子どもというものは「個人が産んで、国が育てる」と考えられているため、学費は大学まで無償で、子育て中の親への保護も手厚いのです。
そのため、離婚して、シングルマザーやシングルファーザーになっても、子育てしやすいため、日本より気軽に離婚することができます。
そのため、日本に多い「夫婦の愛情が冷めているのに、子供の養育を理由に離婚をためらっている」という夫婦がほとんどいません。
セックスレス=愛情が冷めている=離婚、とシンプルな考え方になるのです。
●愛の国から見習えること
日本には日本の家族の良さがありますし、フランスのラブラブな夫婦関係やあっさりした家族関係にもよい部分があります。
フランスのおじいちゃんたちのように、勢いや性欲が少なくなってきてからも、深い信頼関係と愛情で、おだやかにスキンシップをすることは見習えそうですね。
例えば挿入をしなくても、ハグをしたり、愛情の言葉を交わすなど、相手の心と体をいつまでも気遣うことは、ラブラブ夫婦を持続する秘訣かもしれませんね。
Photo by Dean Wissing