離婚する夫婦は年々増えていると言いますが、離婚原因も本当に様々です。
お互いにお互いの嫌な部分しか見えなくなり離婚するということもありますが、その時になって初めて本当は自分にも原因があったのだと気づいた事例を紹介しましょう。
・妻が離婚した理由
14カ月になる息子を持つベッキーは結婚生活に終止符を打つべく、夫であるビルが仕事に行っている間に実家に帰りました。
実家には母親がおり、興奮しながら、泣きながら、怒りながら自分だけの力で生きていくことを宣言したのです。
なぜベッキーが離婚したがったのか、母親に促されて夫のダメな部分を紙の左半分に書き出します。
その内容は服を脱いだら脱いだままにすること、出かける先を言わずに出かけてしまうこと、教会で寝てしまうこと、鼻をかむ時の音がうるさいこと、プレゼントを一度もしてくれたことがないこと、貧乏なこと、白いものと色物を分けずに洗濯すること、食事の片づけを手伝ってくれないこと、隠し事をしていること、構ってくれないことなどが連なりました。
・自分の接し方で気づくことがある
それからベッキーは右側にビルが気に入らないことをしたときに彼女がどう接したかを書くよう母親に言われました。
内容としては表情を怒りに変えたり、嫌悪感を抱いたことや泣いたこと、激情したことに情けないと思ったこと、怒鳴ったことや別れたいと思ったことなどを書き連ねたのです。
母親はその紙を半分に切り、ベッキーが取ってきた態度を翌朝改めて見るように指示しました。
そして翌朝、夫は子どもに対して意地悪なことはしていない、優しい心を持っていたことに気づき、自分はその優しい父親を子どもから取り上げようとしていたことに気づいたのです。
家に戻ったベッキーは自分の態度を変え母親に感謝しながら生活をしました。
ビルは49歳でアルツハイマー病にかかりましたが、息子がお父さんが自分たちのことを忘れたらどうなるのか尋ねてきたとき、ベッキーは自分たちがお父さんを忘れず、愛しているか、教えてくれたことは何か、お父さんがどれだけ愛してくれたか覚えているように告げたのです。
Photo by J.K. Califf