五月病(ごがつびょう)は、4月に頑張り過ぎたり、新しい環境になじめなかったり、心身ともに疲れが溜まり、5月頃になって、無気力になったり、眠れなくなったり、登園拒否をするなど、軽いうつ状態になってしまう現象です。
最近は、大人だけでなく、子どもも五月病になることがわかってきました。
子どもを五月病から守るためにはその原因となるストレスを子どもが感じないようにすることです。
特に五月病にかかりやすいのは入園したばかりの子どもです。
4月に大きな環境の変化を経験し、後で疲れが出てくるのです。
日中ママとあるいはパパとママと過ごしていた少人数の時間を、新しい環境では大人数のお友達と過ごさなければなりません。
集団生活が初めての子どもには大きなストレスとなることが多いので、帰宅してからママがしっかり子どもの話を聞いてあげることが大切です。
また保育園や幼稚園で仲の良かったお友達と別々の小学校に行った場合、仲のいいお友達がいなく寂しい思いをしていたり、新しいお友達ができるかどうか不安を抱えていたりしますので、慣れるまではママからの言葉がけがこれまで以上に必要です。
入園や入学した子でなくても、1年生や年少さんが入ってきてお兄さん、お姉さんになった子は責任感を求められたり、期待を背負わされたりします。
どう接すればいいのか、どんなことをしてあげれば下の子が喜ぶのか、去年子どもがお兄さんお姉さんにどうしてもらうとうれしかったか主ださせてあげるのもいいでしょう。
また子どもが休める場所を作ってあげるのも大切なことですから、家庭の中を明るく穏やかにして子どもが心と体を休める環境を作ってあげましょう。
子どもが新しい環境に適応するまではストレスがかかる時期ですから、家に子どもが安心できる場所があるといいですね。
そしてコミュニケーションを取るときは事前にどのような変化があるかを教えておくのも大切です。
4月になるとお兄さんお姉さんになる、新しいお友達ができる、幼稚園バスで通園ができるなど、子どもが前向きになれる言葉をかけてあげましょう。
Photo by Katsuhito Nojiri