妊娠中は赤ちゃんを支えるために骨盤がどんどん開いていきます。
そして出産では、赤ちゃんが産道を通って生まれてきますが、この時には骨盤がさらに大きく開きます。
そのため、妊娠・出産をするとどんな女性であっても骨盤が緩んでしまい、何もしないとなかなか出産前の状態には戻りません。
また骨盤がゆがんでいると、筋肉から関節まで全体的に緩んでしまうので、体に負担がかかって開いたままになってしまうのです。
骨盤はもともとは逆三角形なのですが、骨盤下部が開いてしまうと四角形になってしまいます。
すると、内臓を支えることができなくなって下がってしまい、内臓の働きが低下して代謝が悪くなり、消費カロリーがぐっと減って太ってしまうのです。
また、むくみも起きやすくなりますし、体のラインも崩れて下腹や腰周りに脂肪がつきやすくなります。
ですので産後は骨盤のゆがみを直さなくてはいけないのですが、ストレッチやエクササイズなど自宅で出来るダイエット方法はいろいろあります。
その中でも、手軽でやりやすいのがアップダウン体操と骨盤ゆらゆら体操です。
アップダウン体操は、壁に片手をついて胸を張ったら、片足を直角に前に持ち上げて1秒止めます。
次にそのまま後ろに伸ばして上げていくという運動を左右それぞれ30回行います。
この体操はゆがみを直すのに効果的です。
骨盤ゆらゆら体操は、仰向けに寝転がったら両腕で両膝を抱え込んで、そのままぐっと胸に引き寄せます。
その状態で骨盤を緩めたり引き締めたりするように、両腕の力をコントロールしてください。
10回から15回ぐらい行ったら、最後は両膝を抱えたまま右回しを10回、左回しを10回しましょう。
この体操は骨盤の開きを改善するとともにゆがみを整える効果が期待できます。
一つ注意したいのは、どんなエクササイズであっても無理をしないということです。
痛みを感じたり、具合が悪くなるようだったらすぐに止めなくてはいけません。
また、やればやるほどゆがみが早く直る、というものでもありません。腰周りが気持ち良いと感じられる程度の回数を、毎日続けるようにしましょう。
Photo by Donnie Ray Jones