アメリカに住む10歳のケイリーは、おしゃれが大好きな普通の女の子です。
ファッションが大好きで、買い物に行っては新しいキレイな洋服を買ってもらい、おしゃれを楽しんでいました。
しかし、ケイリーは、自分のおしゃれを楽しむだけでなく、次第に酷い行動を起こすようになります。
彼女のように、好きな洋服をたくさん買ってもらえる環境にいる子どもたちばかりではありません。
学校の同じクラスには、貧しくて新しい洋服を買ってもらえない子どももいます。
そんなクラスのお友達に対してケイリーは「お前は醜い!みすぼらしい!」などと、暴言を吐くようになったのです。
学校でのケイリーのいじめを知った義理の母親は、大きなショックを受けます。
いじめを絶対に許さない、ケイリーの義理の母親は、彼女にいじめがどんなに酷いことなのか、他人を尊重することを教えるために、とある行動を起こします。
いつものようにケイリーを買い物に行きますが、いつものお店ではなく古着屋に行きます。
そこで母親は一番醜い洋服を選ぶように言い、ケイリーもこの提案を楽しみました。
それから2日間、自分で選んだ醜い洋服を着て学校に行きます。
これでケイリーは、キレイな洋服を着ることが出来ない子どもの経験を肌で実感することになるのです。
学校では、周囲の子どもたちに洋服のことをからかわれ、いじめられる側の気持ちを初めて理解します。
大切なのは外見ではない、ということに気付いたケイリーは、これまでいじめていた少女に対して謝り、今では親友となっているそうです。
アメリカでは、ケイリーの自信を失わせるとして、この母親の行動を批判する意見も出ています。
自分の子どもがいじめっ子だと知ったら、あなたならどうするでしょうか。
Photo by Loren Kerns