初夏の陽気になり、過ごしやすい季節になってくると、元気に活動し始めるのは人間だけではないようです。
ハエや蚊なども活発に飛び回るようになります。
特に蚊はおいしそうな乳幼児の肌が狙われてしまいます。
近年は日本国内でもデング熱など、病気を媒介するなど、蚊に刺されるリスクもあります。
●蚊アレルギー
さらに、かゆみの原因となるのは、蚊の唾液ですが、これが皮膚に入って、アレルギー反応を起こすことで激しいかゆみとなります。
体質にもよりますが、何度もたくさん刺されると、反応が過剰に出やすくなるケースもあります。
赤ちゃんや幼児は「遅延型アレルギー」と言って、刺された1~2日後に赤く腫れたり、かゆくなる反応が出ることが多いようです。
●赤ちゃんは刺されやすい
体温が高く、代謝が高く、呼吸の回数が多い人は、蚊に刺されやすいのですが、まさに子どもほどこれらの条件が揃っているので、大人に比べて刺されやすいのです。
●蚊で重症化する病気
「EBウィルス」に感染している赤ちゃんが、蚊のアレルギーに反応すると、全身にじんましんがでたり、発熱するなろ、重症化する場合があります。
●殺虫剤や虫よけの使用
蚊を除けたり駆除する製品はいくつも市販されています。
いずれもメーカーは「赤ちゃんに使っても大丈夫」としていますが、殺虫成分を含んでいること、メダカや昆虫なども死ぬリスクがある薬だということは理解して使いましょう。
部屋内でシュッと一吹きするタイプの殺虫剤は、噴出された成分を赤ちゃんが吸わないように、赤ちゃんを別の部屋に移してから使うなど、注意しましょう。
ノーマットなど、電気で焚くタイプは、高濃度で長時間吸い続けると肺や器官系にダメージが起こりますので、換気したり、赤ちゃんから離れた場所で使うようにしましょう。
オーガニックアロマ系の、虫が嫌う香りのミストは、体に優しい成分なので、赤ちゃんでも安心です。
しかし、肌に直接塗ると、敏感な子は肌あれになる可能性もあるので、帰宅後は肌を拭いたり、直射日光の時には肌につけないようにするなど、注意した方が無難です。
虫よけパッチは、はがれて赤ちゃんの口に入らないよう気をつけましょう。
Photo by Abigail Batchelder