五感とは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚のことで、人間が生きていく上でとても重要な感覚です。
これらの感覚は自然に身についていきますが、刺激して発達させることは赤ちゃんの脳の発達にも大きく影響します。
脳は成長とともに発達していくものというイメージがあるかもしれませんが、脳の中でももっとも重要な働きをする大脳皮質は、何もしないと発達が遅くなったり、大人になっても発達しきれなくなります。
大脳皮質は運動や思考、記憶から認知などを司る部位なので、ここの発達が未熟だと勉強だけではなく人間形成にまで影響を及ぼしてしまいます。
五感から伝わる刺激は、大脳皮質でもそれぞれに受け取られる部分が違いますし、その刺激をキャッチしてアウトプットしていく通過点も五感によって違います。
例えば味覚の刺激だけを強くしても、大脳皮質の一部分しかその刺激を受けないのです。まんべんなく発達させるためには五感すべての刺激を与えてあげることが大事なのですね。
ちなみに、脳の神経細胞をつなぐシナプスは、1歳になるまでに90%が出来上がると言われているので、赤ちゃんのうちから刺激を与えることが脳を鍛えることになるのです。
ですが、赤ちゃんの五感を刺激する方法は特別なことをする必要はありません。
毎日絵本を見せたり、散歩にいっていろいろな景色を見せることが視覚の刺激になります。
しゃべりかければ聴覚の刺激に、肌に触れることで触覚を刺激することができます。
嗅覚や味覚はベビーフードや果物などで刺激されます。ちょっと意識してみてくださいね。
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