仕上げ磨きと言うと膝の上に頭を乗せてしっかり磨くというイメージがありますが、嫌がってしまう子も少なくありません。
子どもが協力してくれないと、上手に磨けなくて、手こずってしまい、よけいに歯磨きを嫌がるという悪循環になってしまいますよね。
では多くの子どもが嫌がる仕上げ磨きを嫌がらずにさせるためにはどうすればいいのでしょうか。
●子どもの年齢によって体勢を変えよう
仕上げ磨きを嫌がるのは普段と違う景色に対する恐怖心や見えない口の中をいじられる恐怖心が原因とされています。
ママの顔を近くで見ることができれば子どもは安心しますので、年齢によって体勢を変えてみるといいでしょう。
1歳までの歯が生え始めたころは赤ちゃんに授乳するときと同じ体勢で挑戦してみてください。
赤ちゃんもママに抱き着くことができますし、間近にママの顔が見えるので安心します。
1歳を過ぎたら膝の間に頭を乗せて口を大きく開けさせてから歯を磨きましょう。
この体制なら奥歯までしっかり見えますので磨き残しの不安も少なくなります。
3歳以上になったら椅子に座らせて頭を支えて仕上げ磨きをするのもいいでしょう。
ただ中にはじっとしていられない子もいますから、その時は両親が向かい合って、その間に子どもを寝かせて磨くのもありです。
どうしてもじっとできない子は、週1回でも、大人2人で押さえて、しっかり磨く機会をつくりましょう。
●普段から仰向けで口を開ける練習を
仕上げ磨きを上手にするためには普段からお腹の上に赤ちゃんをうつぶせに寝かせてゴロゴロ転がったり、子どもの頭を膝の上にのせてママの逆さの顔に慣らすためにその状態でいないいないバァをするのもいいでしょう。
●ママも練習
また仕上げ磨きはママの磨くコツも必要です。
歯肉などにブラシが当たったり、ブラシの柄がのどなどに当たると、痛みや恐怖感を感じるので、ママの手を子どものほっぺなどに添えて、手がぶれないよう固定して磨くとよいでしょう。
ブラシはえんぴつを握るように軽くもって、やさしく細かく動かすのが大切です。
自分の腕などを使って普段から磨く練習をするのもいいでしょう。
Photo by Larry & Teddy Page