小さな赤ちゃんがいる子育てママにとって、家事育児の手伝いをしてくれない家族ほど腹立たしいものはありません。
しかし、手伝わないだけならともかく、関係ない余計な仕事を増やして、ママを精神的にボロボロにさせる人がいたとしたら…?
●困った舅に振り回されるママたち
最近は結婚しても、姑や舅と同居する人は少なくなりました。
それでも、旦那さんが一人っ子や長男だったり、同居でなくても近くに住んでいるなど、姑や舅との付き合いが密接な場合はよくあります。
昔に比べて認識も変わってきて、「あからさまに嫌な姑」は少なくなりました。
姑は妻からみて夫のお母さんですが、最近は、若い人に理解あるように、意見を合わせてくれて、今どきのやり方を尊重してくれる人が増えてきました。威張り散らす姑は、嫌われてしまうことをよくわかっているのです。
もちろん、陰ではあれこれ文句を言っていることが多いのですが、表面上はおだやかに接してくれるだけ、昔よりソフトになってきたと言えます。
しかし、時代の流れにまるで乗っていないのが、義理のお父さんである舅の方なのです。
亭主関白のやり方をそのまま続けていて、例え自分の妻に頭が上がらなくても、目下の嫁には強く暴言を吐いたり、家の中で最下層の召使がきたかのように、ふるまう人すらいるようです。
特にひどいのが、家事を全くせず、身の回りのことを全て妻に任せていた男性が、妻を亡くした後、自分の身の回りのことを、今度は全部、嫁に頼るようになるケースが厄介なのです。
亭主関白そのままで、相手は若いからと、お嫁さんに威張り散らし、「おい、お茶」「○○に連れていけ」「これを買って来い」など、当たり前のようにこき使うのです。
そのくせ、孫の相手は全くせず、自分のやりたいことをただ押し付けてくるだけ。
子育て中のお嫁さんとしては、家事育児の協力が得られないのみならず、ただでさえ忙しいお嫁さんの負担を増すばかりで、これ以上にない邪魔者なのです。
しかも旦那さんに相談しても、父親に向かって注意もできず、ただお嫁さんが負担を飲み込むばかりになることも。
また、妻に先立たれたさみしさから、授乳しているところを覗かれたり、必要以上にボディタッチしてくるなどのケースもあるようです。
●面と向かって否定しない
本当に困った人がいるものですが、こういう厄介な舅は、全員プライドが高く、若い女性から正面切って「無理です」「わたしも忙しいんです」などと言われると、激高して手が付けられなくなる可能性があります。
そのため、傷つけない方法で、やんわりと断るようにしましょう。
「え、お義父さん、もしかして、一人で買い物にいけないんですか!?」とびっくりしたようにいうのです。
「とても立派なお義父さんだから、きっとできないことなんてないんでしょうね」という、持ち上げて尊敬している前提で、話をして、必要があれば、ちょっと手伝ってあげながら、家事を覚えてもらいましょう。
かんしゃく持ちの大きな子どもだと思って、おだてて褒めながら、身の回りのことをしてもらうようにすることが大切です。
パパを育てるだけでも大変なのに、どうして舅まで育てなきゃいけないの、と思うかもしれませんが、これをやっておくのと、やっておかないのでは、数年後のお嫁さん自身の負担が大きく変わってくるのです。
Photo by Petras Gagilas